当院の、抜歯についての判断と考え方

「歯を抜く」という状況は誰しもできれば避けたいものですが、状態の悪い歯をそのまま残しておくと、口腔内に多大な影響を与えてしまうことがあります。ただし、常に抜かないことを目指すのではなく、歯や口腔内の状態をふまえてケースバイケースで考え、それが最良と判断できるときには抜歯をおすすめするというのが、大阪市心斎橋の歯医者「PIO畠山歯科」の考え方です。

「痛いから」「痛くないから」は正しい判断基準か?

「痛いから」「痛くないから」は正しい判断基準か?

患者様の中には、「痛いからとにかく抜いてほしい」「痛くないからとりあえず残してほしい」というご要望を持たれる方も多くいらっしゃいますが、この判断基準はいささか危険であると申し上げておきます。

「痛いから」といっても、歯を残した状態での治療が十分可能な場合もあり、将来の健康リスクを冒してまで歯を抜いてしまうのは当然避けるべきです。また、「痛くないから」といって残しておいても大丈夫かというと、そうとは限りません。虫歯や歯周病といったお口の病気は、かなり進行してからでないと自覚症状がないもの。その問題が潜んでいる歯を残したことで噛み合わせに多大な影響が出てしまうようだと、将来的に健康な口腔内環境を保つことが難しくなってしまうのです。

重要なのは「長い目で見ること」

重要なのは「長い目で見ること」

とはいえ、レントゲンなどの精密検査によって抜歯以外に適切な方法がないと判断できる場合は、もちろん抜歯をご提案いたします。患者様が歯を残すことをご要望され、かつ抜歯を免れる方法を見出せた際には、極力大切な歯を残すことを目指します。

長い目で見たときにリスクがあるかどうか、歯を残すことがメリットとなるかどうかが抜歯の判断基準になります。健康な周囲の歯にも影響を与えそうな場合、歯をさらに失ってしまうことが考えられる場合は、そのリスクを詳細にご説明いたしますのでご安心ください。

将来的な満足を得られる治療とは

患者様が歯を残したいというご希望をお持ちの場合に、それに沿って治療を行うことはできます。しかし10年後、20年後、またそれ以上先の将来を見据えたとき、最終的に今ある歯が全体的に健康に保たれているのが最良の治療であるはず――。そう私たちは考えています。

将来的な満足を得られる治療とは

たとえその場しのぎの治療で悪くなった歯を温存したとしても、結果的に周囲の歯を失ってしまったり噛み合わせに影響が出てしまったりしては、それは「満足のいく治療」にはなりません。自分の歯はそのまま長く使っていくわけですから、できるだけ長持ちさせられる方法を見つけることのほうが、本当の意味で「満足」につながるのではないでしょうか。

最終的には患者様のご判断で

最終的には患者様のご判断で

患者様のご希望に沿って歯を残す治療をとりあえず行ったとしても、上記のようにさまざまなリスクを負う場合があるのは確かです。仮にご希望通りに歯を温存したところで、ますます悪化して負担の大きな再治療や抜歯にまで処置がおよんだとしたら、誰よりも患者様が後悔してしまうことになるでしょう。

そうした事態を極力避けたいというのが、大阪市心斎橋の歯医者「PIO畠山歯科」の考え方です。そのために、抜歯のリスク温存のリスクを治療前に十分に患者様にご説明させていただいております。もちろん強要するようなことはございませんので、ご安心ください。そして、それぞれのリスクに関して十分にご理解いただいた上で、最後には患者様のご判断にお任せしております。

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